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- 2026/07/23(木) 02:37:18|
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みどりはみどり色の小鳥で、初め見いだされた時、片眼が取れ体に棒が刺さっていた。
ハルディアが彼女を連れてきた。
こっそりと(つまりウィーには内緒で)、箱の中にクッションを敷き、目をボンドで貼り足を作ってリボンで固定しておいたところ、数日で元のようになったのである。
完全に、とは言わない。体に棒を刺されていた時の跡があり、そこに羽毛を移植する関係で少しだけ尾っぽが短い。
みどりはハルディアの愛するみどり色だった。おまけにエルフの愛する音域で歌う。鳥はエルフの友である。
目下、彼女のここでの役割は、ハルディアの預かり子であるウィズに歌と踊りを身に付けさせ、立派なエルフの貴婦人の嗜みを学ばせることである。
みどり:
「ピヨヨヨ、ウィズ、ではお稽古を始めますよ」
ウィズ:
「イヤ!ウィズはこっちの本が読みたいの」
「お勉強ですか、声に出して読むなら許してあげます」
「イヤ!」
「(ため息)何でもイヤイヤって、反抗期ですか?ハルディア様に言いつけてしまいますよ」
「(泣く)」
「(ため息) どうしたものやら」
耳の良いハルディアが通りかかる。
「何をもめているのだ?」
みどり「・・・・・・」
ウィズ「・・・・・・」
床に座り込んでいるウィズを持ち上げる。
ハルディア「(揺すりながら)どうかしたのか?ウィズ」
ウィズ「ウィズは、お稽古いやなの」
「なぜか?」
「いま歌ってる歌が嫌いだから」
「なるほど」
すぐわかったような振りをして、ハルディアはそれから考える。
「おまえの一番好きな歌を知っている」
ハミングするように歌い出す。『プーさんの歌』
「Willy-nilly silly old bear...」「Winny the poo, winny the poo...」
ウィズの機嫌が治ったようで、にっこり笑う。
「どうして知ってるの?」
「この間眠りながら歌っていた」
「うそー」
キャッキャッと声をたてて笑っている。
みどり「…そんな曲では、奥方様にお聞かせできませんよ」
ハルディア「みどり、ウィズは見たまま「若い」のだ。無理に難しい内容の歌を教えることはない」
ウィズを少し揺する。
「それでも、みどりから教えてもらうことを軽視してはいけない」
「うん、わかってるわ。…違う曲だったら、ちゃんとれんしゅうする」
海に旅立つ、というフレーズが、何かウィズの深いところにあるブラックボックスに触れるのだ。
ハルディアはそう思ったが、伝えなかった。
(ちょっと番外。)
(みんなで楽しめる企画を考え中…)